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ワタシの独断とひとりごと
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2003.04.04 “病人” について


先日、生まれて初めて救急車で運ばれて入院する、ということを体験しました。

事務所移転の荷物整理のときに腰をちょっと痛めたのですが、先日ふとしたことで急に痛くなり、そのまま動けなくなってしまったのです。
仕方なく救急車を呼んで病院に運んでもらいました。
“ぎっくり腰” というやつらしいです。 初めて経験しました。

幸い、一日安静にしていたらだいぶ良くなったのですが・・・

初めて病室で過ごしたのですが、患者さんの態度が実にさまざまで、思わず観察してしまいました。
その日、同じ病室(6人部屋)に “ぎっくり腰” で運ばれてきた人が私のほかに2人いて、1人は30歳前後の会社員風の方(A氏)、もう1人はちょっと年配のどこかの会社の役員という方(B氏)でした。
この2人が実に対照的で、退屈な病室もおかげで飽きることなく過ごせました。


まずA氏・・・、自分で起き上がれないほど重症の様子でしたが、実に飄々としているんです。
入院後も、すぐにお菓子を食べながらテレビをみて、いつのまにか寝ていました。
オシッコもいつのまにかシビンで済ませたらしく、看護婦さんも「いつのまに・・・?」と首をかしげる始末・・・。 なかなか気持ちのいい人物でした。

問題はB氏・・・、彼も自分で起き上がれないほど重症の様子でしたが、Aさんとはまったく態度が違います。
ちょっと身動きするたびに「イテテテ・・・」、「チクショウ・・・」、「マイッタナ・・・」を連発。
(いちいちうるさいくらい。)
A氏がテレビを見ていると看護婦さんに「オイ、オレにもテレビちょうだい!」
さらにはテレビの向きが悪いとか、部屋が狭いとか、痛いからもっとシップを貼ってくれとか・・・ あとから駆けつけた奥さんにも “やつあたり” する始末・・・
最後は別料金の個室の病室に移っていきました。
このほうがBさんにとってもほかの患者さんにとっても良かったのでしょう。病室には平穏が戻ってきたのでした。

この両者の違いはいったい何なんでしょうか???
状況を受け入れられるA氏と、ワガママなおっさん役員B氏、といった印象でしたが、
どんな状況でもそれを受け入れて対処する力というか、ゆとりというか・・・
人間、悪い状況になると真の姿が出るそうですが、まさにこれかな?、なんて思った出来事でした。



さて、肝心のワタシはというと・・・
動けなくなったのが夜中、しかも入浴中だったから大変。
ヨレヨレのパーカーとジャージをなんとか身につけたのはいいが、髪も濡れたまま運ばれ、
まさか入院なんて思ってもいなかったので、洗面道具も何ももっていないという状況。
翌朝は当然不精ヒゲに髪ボウボウ・・・ まるでホームレス
嫁も慌てたのか財布も置かないで帰ってしまったのでお茶も買えない・・・
しょうがないからA氏とB氏をひそかに観察して楽しんでいる・・・
着替えや洗面用具をもって嫁が再び来るまでは、相当怪しかったのではないだろうか??

なにはともあれ、これからは腰にも気を使ってやらねばならないようです。
興味深い人間模様を見せてくれたA氏とB氏にも感謝いたします。

おだいじに・・・